第8回 編集プロダクションフェア
昨年に続きリアルな場での編集プロダクションフェア。今年も会場から人が溢れんばかりの盛況ぶりでした。
開催日: | 2025年3月24日(木) | |
時 間: | 14:00~18:00 | |
場 所: | 日本出版クラブホール・会議室 | |
参加者: | 約 400名 | |
構 成: | ||
(1) 作品展示&会員社展示コーナー 20社出展。出展社の紹介は以下にあります。 https://www.ajec.or.jp/productionfair2025/ (2) 特別講演会 松信健太郎氏 (株式会社有隣堂・代表取締役社長執行役員) 講演タイトル「新たな価値創造のための『書店の再定義』」 |
2025年3月24日(月)昨年に続き神保町の出版クラブホールにて、編集プロダクションフェアを実施しました。

昨年度はコロナ明けで、5年ぶりのリアルな開催だったこともあり、版元の方を中心に300名を超える来場者となり、今年はその反動も心配されました。しかし、ふたを開けてみれば、今年も昨年度と同様の人出となり、一時はまさに足の踏み場もないほどの混雑となりました。
改めて、版元の方々が編集プロダクションに寄せる期待の大きさが実感させられる催しとなりました。
ブースで自社の制作物を説明する編集プロダクションのスタッフにとっても、様々なお客様のニーズを直接伺える貴重な機会となり、刺激を受けると供にこれからの励みにもなりました。

また、特別講演会は講師に、株式会社有隣堂・代表取締役社長執行役員である松信健太郎氏をお招きし、「新たな価値創造のための『書店の再定義』」というタイトルで講演を行いました。
株式会社有隣堂は創業115年を迎えた老舗書店です。その代表取締役社長執行役員・松信健太郎氏が、出版・書店業界の現状や課題を踏まえ、有隣堂が挑む革新的な取り組みについて語ってくださいました。
「HIBIYA CENTRAL MARKET」(東京ミッドタウン日比谷)や「誠品生活日本橋」(コレド室町テラス)など、文化と商業を融合させた新業態店舗を展開させた戦略や、登録者数35万人を超える公式YouTubeチャンネル「有隣堂しか知らない世界」を活用した情報発信によるファン獲得のための戦略、またそうしたことを推進していくための社員のマインドセット変革による組織力強化についてなど、濃密な内容の講演となりました。

今回の盛況ぶりを踏まえ、次回開催時には展示会場を大きくすることも検討していかなければならないと感じました。出版業界を巡る状況は厳しさを増していますが、こうした催しがこの業界を活気づける一助になればと考えています。