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株式会社 光文社 月刊 Mart 編集長 大給 近憲 氏 雑誌の未来 メディア戦略の中核になれる雑誌の可能性

お話を伺っていると、雑誌でありながら、読者のデータベースを駆使するWebメディアの特性を持ち、その連動性が情報の価値を高めているように感じます。

よく『Mart』をネットのブログやコミュニティみたいな誌面だという人もいるんですが、それは雑誌というメディアのことがよくわかっていないと思います。
『Mart』でも特集する「デコ弁」のコミュニティがネット上にもあるんですが、『Mart』のそれとはまったく違います。ネットの場合、書き込みされる内容がかなりエスカレートしていくんです。例えばなにかのキャラクターの目の作り方にたくさんスレッドがついていたり。
一方『Mart』には「シリコンカップでこんなにオシャレ!」というような、誰でも手軽に真似できるテクニックがたくさん寄せられます。
どちらのコミュニティが読者、広告主双方にとって、魅力的なのかということなんだと思います。
メンテナンスをかけられない、つまり編集力が介在しないWebコミュニティはありのままの声が反映されるけれど、行き過ぎてしまう恐れもあります。一方で良質なWebコミュニティを育むためには、セグメント化された読者と密な信頼関係を築いている雑誌をメディアの中核に据えることが効果的だということを『Mart』では実証しています。
これからはテレビやWebといったあらゆるメディアも、雑誌的な読者との向き合い方、絆の深め方が課題になっていくような気がします。読者と信頼関係を築いていける編集者がメディアのディレクションをしたりするような日が来るのは、そう遠くないかもしれません。

自分とは価値観の違うブレーンを持つことが編集という仕事のはじまり

そういった時代に求められる編集者の条件とはなんだとお考えですか?

僕が新入社員の頃に編集長に言われたことですが、編集者は自分の付き合っている人、自分を大事にしてくれる人ばかりを価値観の拠り所にしてはいけない、と。
つまり編集の仕事の大切なことの一つに、自分とは価値観の違うブレーンをどれだけ持てるかということがあります。だから、まったく違う価値観の読者ともニュートラルに付き合える編集者としての自分をつくることがとても大事。それが編集者の企画の幅を広げることにもつながります。つまり、自分を客観的に見られる分身をつくって、その分身のフィルターを通して企画をつくらないと限界が早いんですよ。
そういったことを了解した上で、好き嫌いを超えて、すべての人が行動を起こしたくなる情報を探せることが、編集者の条件です。
読者と向き合って、編集者が読者のリアリティをつかんでいれば、雑誌というメディアは読者と編集者の絆のシンボルになれる。それは雑誌というメディアにしかできないことであり、雑誌の存在意義なんです。

光文社刊 月刊誌『Mart』 公式サイト
月刊誌「Mart」 Mart公式サイト
読者が主役の生活情報を交換するマーケットをコンセプトに2004年に創刊。読者層は30代、ニュータウン在住の専業主婦。家事や育児だけではなく、生活を楽しみたい、自分も輝き続けたい、プラザの雑貨から卒業したくないという女性たちに向けた価値ある情報を提供している。発行部数22万部。毎月28日発売。620円
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