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吉澤 潔氏 吉澤 潔 KIYOSHI YOSHIZAWA 株式会社オフィスYZ 代表
1974年株式会社ユー・ピー・ユー設立に参画、草創期の就職情報・採用広報事業に取り組み、多くの革新的な広報メディアを開発する。1987年、米国エスクァイアと提携し、「エスクァイア日本版」を創刊。1998年、同社事業をウィルソン・ラーニング ワールドワイド株式会社に経営統合、同社取締役として、人材採用と人材開発の一貫した戦略提案とソリューション開発に取り組む。2008年同社取締役を退任、独立。現在「職業のサステナビリティ」を基準とする組織と人材マネジメントの開発に取り組んでいる。
近年、企業はブランドの浸透やサービスのPRのほか、入社案内、環境CSRなど「企業が伝えたい情報」を発信するためにさまざまな媒体を発行している。こうしたコーポレートコミュニケーションが多様化するなか、編集者は企業の哲学をどうとらえ、提案していくべきか。70年代の就職情報・採用広報のを草創期を担い、その後も革新的な提言をし続ける、株式会社オフィスYZ 代表吉澤潔氏に聞いた。

編集者に求められる「批判力」

吉澤さんは70年代にユー・ピー・ユーを起ち上げ、リクルートと同時期に、就職情報という新しいメディアを誕生させたわけですが、当時と比べて、今、企業出版の編集者に求められるものってなんだと思いますか?
僕は、企業出版に限らず、どの領域の編集者もそうだと思うんですけど、「批判力」だと思うんですよ。今も当時もそれは変わらないんじゃないかな。特に企業モノを扱う場合は、企業の「組織の論理」で、仕事をしがちですよね。だから、そこから発せられる情報とかコミュニケーションは、一旦は批判してみるべき対象だと思いますね。企業の言うことをそのまま発信してたって、受け取る側がその通り聞くわけではないし。じゃあ、編集者としてどう伝えていくんだというときに、まず「批判力」が必要になってくると思います。
僕がユー・ピー・ユーを起ち上げて、企業広報をやるにあたって信条としていたのは「パーティシパントアナリシス」、つまり参加して批判することをしたいんだと。参加して分析して批判するという意味なんですが、これがなかったら、編集者としてダメですよね。「下請けだからやります」、「言われたとおりにやります」では、新しい価値は生まれない。編集者の存在意義はないですよね。
じゃあ、どうすればよいかというと、企業のなかに入っていけばいい。それが編集者根性ですよね。でも、編集者も継続的に「組織」で仕事をしていると「初心」を忘れて、長いものに巻かれがちになる。だから編集者自身がそういったマインドをどう維持していくのかというのが課題ですよ。
編集者は「批判力」をもったうえで、企業のなかに入って仕事をする。そうしたポリシーを持ってこそ、新しい価値が生まれるということだと思うんですが、編集者が企業に提案するにあたって、企業の何をとらえて、どう提案していくべきだと思いますか?
僕はよく言ってるんですが、コーポレートコミュニケーションの根幹にあるのは企業の「思想」というのかな、1社ごとに違う、人事とか人材、組織の「哲学」みたいなものを伝えていくことだと思うんです。それを編集者がつかみ取り、媒体によって伝え方をどう変えていくかだと思います。
僕らがユー・ピー・ユーを起ち上げたときは、リクルートの就職情報誌がメジャーだったんです。でも、「リクルート(recruit)」っていうのは本来「欠員補充」という意味なんですね。でも、企業の新卒採用が「欠員補充」でいいはずがない。僕は新卒採用というのは、企業の世代交代であるべきだと思う。世代交代を通じて、企業内で社員が競合をしたり、協調したりして、その結果が企業のアウトプットにつながっていくんだと。
だから、リクルートのような業界別にまとめただけの就職情報誌ではなくて、1社ごとにちがう、人材に対しての考え方、企業の哲学を伝えていこうということで、「入社案内」を企業に提案していこうということになった。
ところが、その当時は「入社案内」というカテゴリーがない。企業が使ってたのは「会社案内」の「学生版」であり、それは企業出入りの印刷屋がつくっていた。つまり、プロの編集者の手が入ってないんですよ。でも、長年それをつくってきたという実績だけで比較されたら叶わないんですね。そこで、僕らは「企画コンペ」という考え方を企業に提案し、自分たちの企画をプレゼンテーションする方法をとった。しかも、ただ、企画書ベースで提案するだけではなく、カンプという提案方法も導入した。「カンプ」を使ってプレゼンテーションする「コンペ」というやり方をはじめたのは、僕らが最初なんですよ。
そういう形で、深く顧客企業にコミットしたからこそ、編集者はその会社の社員がその会社にいる意義を探り、企業の外の人にその魅力的に映るように提案していくことができた。そういう視点で、企業と仕事をしていくと、個々の職業人としての視点に敬意を払いながら仕事ができるし、一個人の人間性みたいなものも見えてきて、お互いにやりがいを感じながら仕事ができるんだと思います。
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