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デジタル部会活動報告

開催日: 2018年1月18日(木)
時間: 18:30~20:00
参加人数: 21名
テーマ: 「2020年デジタル教材制作の最新事情」
講師: 高野 勉氏(東京書籍株式会社 教育文化局 教育事業本部 副本部長)


 昨年に引き続き、高野 勉氏(東京書籍株式会社 教育文化局 教育事業本部 副本部長)(前同社ICT事業部長)を講師に迎え、「2020年デジタル教材制作の最新事情」をテーマにデジタル教材制作の最新情報を語っていただきました。

 講義の前半は2020年施行の新学習指導要領のポイントについて講義していただきました。
 小学校では英語が教科として本格的に実施されますが、今年から配布される副教材が2020年の教科書のスタンダードになるとのことです。また、新しくプログラミング教育も始まりますが、こちらは賛否両論があるようで、今後どのように発展していくのか興味深いところです。

 続いては、デジタル教科書に関する講義です。
 デジタル教科書については検定の対象にはならないものの、紙の教科書と同じ内容を担保する必要があったり、低廉な価格設定にするなど、いろいろと条件があるようです。
 また、紙の教科書のみで使用する学校でも同等に利用できるようにするため、紙の教科書にQRコードを掲載してデジタルコンテンツにリンクできる仕組みも導入されるようです。特に英語の場合は音声データが数多くありますので、英語担当の部署では日々たいへんな思いをしていると語っておりました。

 後半はデジタルコンテンツについて講義していただきました。
 今日ではさまざまなメーカーから端末が開発・販売されておりますので、それに対応すべくデジタルコンテンツの開発やテストが大変になっているそうです。
技術面では、Adobe Flashの終焉が2020年で近づいており、HTML5+JavaScriptへの移行が進んでおりますが、構成ファイル数の量やセキュリティ、著作権保護の観点でまだまだ課題が多いようです。
また、利用者の変化も大きく変わりつつあるようで、子どもたちや障害のある方など誰もが使えるコンテンツ作りが求められるそうです。
こうした課題を解決する上で、企画やデザインとプログラム開発ははっきりと分業化させた方がよいと高野氏は熱く語っておりました。
 企画やデザインは時が経っても存在し続けますが、プログラム技術はその時の流行で大きく変化するため、企画する人がプログラム技術面まで担当するのは不要ということでした。
 続いては地球儀のデジタルコンテンツのデモンストレーションをしながら、Node.jsを使った最新技術について解説していただきました。この技術を使うとHTMLファイルや音声ファイル、プログラムファイルを一つのファイルに集約できるので、通信面、セキュリティ面の課題を一気に解消できるということで、たいへん興味深い話でした。


 最後は、未来のデジタル教材のあり方について語っていただきました。日本教育情報化振興会(JAPET&CEC)ではデジタル教科書とデジタルコンテンツを結び付けて、学校内だけでなく塾や家庭でも必要な教材が入手できる環境を構想中のようです。
また、高野氏独自の構想も語っていただきました。それは、大小さまざまな教材制作会社が制作したデジタルコンテンツをデータベースに入れ、学習者に提供するというものです。YouTubeですでに導入されているようなレコメンデーションシステムを導入することによって、学習者に最適な教材を提供することができるそうです。
この構想が実現すれば小さな制作会社でも、全国にデジタル教材を展開できる機会が広がるので、未来がたいへん楽しみになってきました。

 今回も内容盛りだくさんの講義で、質問時間には多数の質問が出るなど、充実した時間を過ごすことができました。デジタル技術は日進月歩ですので、定期的にこのような講義が実施されることを望むばかりです。


デジタル部会副会長 株式会社アート工房代表取締役 大坂日出男
編集デジタル制作課 大川戸聖宜

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